本学が、JICA駒ケ根より受託し、長野市、佐久市および本学で実施した標記の研修は、7/16、所期の目標を達成し終了しました。評価会では、研修員はすべてのプログラムが参考になったが、特に佐久市で見学したパパママ教室での指導項目(栄養指導、妊婦体操、母親自身の健康管理)はカンボジアで行っている同様のプログラムを充実させるために参考になった。また、病院、助産所で学んだ分娩時の母子、新生児のリスク管理、佐久大学助産別科での新生児の心肺蘇生も実用的で役立つものであった。総体的に戦後日本が歩んできた地域母子保健状況は、カンボジアにも参考にできるなどのコメントが述べられ、14名の研修員の目標達成度の平均は、89.3%でした。
帰国後の行動計画であるアクションプランでは、パパママ教室を通して妊娠高血圧を予防する活動、妊婦健診時に妊娠高血圧症候群の治療と予防を行う、周産期における妊婦の出血を防ぐ活動などが提案されました。カンボジアでは、妊娠すると塩分を取る方が体の調子が良い、むくみが数回出るとお産が間じかであるという、伝統的な考えを信じている人々が多いそうです。佐久市でも過去に塩分過多の食事が取られていたころの状況があり、相互に似たような体験を通じて親近感を感じつつ両国の関係者が学んだ2週間の研修でした。
閉講式は、研修員全員が民族衣装で臨み、艶やかで感動的な場面となりました。
佐久大学での心肺蘇生演習、研修員一人一人が演習しました。
佐久医療センター、妊産婦が持つ問題について事例検討グループワーク
全員が民族衣装で、閉講式、親睦交流の会へ出席
佐久大学