地域医療先進エリア
長野県佐久地域
地域医療先進エリア 長野県佐久地域
長野県は、日本国内でも有数の「長寿県」として注目を集めています。佐久大学がある佐久地域は、JA長野厚生連佐久総合病院や佐久市立国保浅間総合病院など地域の医療機関がプライマリケアや住民の疾病予防に先進的に取り組み、また保健補導員など地域の人々や行政が一体となって「自分の健康は自分でつくる」ための取り組みを進めてきました。その結果、佐久地域は「地域医療の先進エリア」といわれるようになったことが、以下のデータからもわかります。
佐久地域では、佐久市が「世界最高健康都市構想実現プラン」をもとに、市民だれもが健やかで生きがい豊かな人生を全うできることを目指しているのをはじめ、各自治体・住民・医療機関・関連団体が「健康で長生きができるまちづくり」のために、様々な保健・医療・福祉活動を展開しています。
充実しているヘルスケア
長寿で元気な高齢者
百歳以上の高齢者が多く、元気に仕事や地域の活動に参加して、伝統文化の伝承に貢献している方々が多い地域です。
高齢者の状況 | 全 国 | 長野県 | 佐久市 | |
---|---|---|---|---|
平均寿命 | 男 | 78.8歳 | 79.4歳 | 79.9歳 |
女 | 85.8歳 | 86.5歳 | 86.1歳 | |
百歳以上人口/人口10万人 | 31.7人 | 41.5人 | 44.6人 | |
高齢者就業率 | 21.1% | 29.9% | 28.9% |
- *佐久市「世界最高健康都市構想 世界最高健康都市実現プラン」より
平均寿命は17年、百歳以上人口は平成21年、高齢者就業率は平成17年
子どもが健やかに育つ環境
子どもと母親の健康をまもり、安心して子どもを生み育てることを支える地域の取り組みがあります。
子育ての状況(平成19年) | 全 国 | 長野県 | 佐久市 |
---|---|---|---|
合計特殊出生率 | 1.34 | 1.47 | 1.58 |
新生児死亡率 | 1.3 | 1.0 | 0.0 |
乳児死亡率 | 2.6 | 1.9 | 1.2 |
- *佐久市「世界最高健康都市構想 世界最高健康都市実現プラン」より
合計特殊出生率は、1人の女性が一生に出産する平均子ども数、新生児死亡率および乳児死亡率は、出生1000に対する割合
1人当たり医療費が低い
疾病予防の地域活動、早期発見と早期治療、医療機関の機能分担と連携による医療体制などにより、1人当たり医療費が低くなっています。
1人当たり医療費の状況(平成21年度) | 全 国 | 長野県 | 佐久市 |
---|---|---|---|
国保医療費 | 28.7 | 26.4 | 24.9 |
後期高齢者医療費 | 88.2 | 74.5 | 70.4 |
単位:万円
- *佐久市「世界最高健康都市構想 世界最高健康都市実現プラン」より
病床数と医療従事者数
身近に必要な医療が受けられる病院や診療所があり、医療従事者数の多い地域です。人々の健康を支えるために看護師・保健師・助産師が病院や地域できめ細かな支援をしています。
病床数と医療従事者数 | 全 国 | 長野県 | 佐久地域 |
---|---|---|---|
病床数/人口10万人 | 1,351.1床 | 1,194.6床 | 1,331.2床 |
医師数/人口10万人 | 230.4人 | 213.9人 | 213.8人 |
看護師数/人口10万人 | 1,031.5人 | 1,094.1人 | 1,197.3人 |
保健師数/人口10万人 | 35.2人 | 61.9人 | 70.7人 |
助産師数/人口10万人 | 21.3人 | 28.9人 | 29.9人 |
- *長野県ホームページ(健康福祉政策課)他より
病床数は平成22年10月1日現在、医療従事者数は平成22年12月31日現在
在宅療養を支えている訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは長野県内で最も多く、終末期を在宅で過ごす方が多いことも知られています。そのために、在宅療養を支える事業所や医療機関との連携が進んでいます。