科目・実習紹介

佐久大学では、学生が看護職を目指して主体的に学べるよう、授業内容を工夫しています。1年次前期の「導入基礎演習」で大学での学び方の基礎を作り、後期の「看護展開論」で専門職としての学び方を習得。2 年次以降の実習をより実践的・効果的なものにし、4 年次での専門性の高い「看護学研究」へつなげます。

科目紹介

  • 導入基礎演習 (1年次前期)

    これから看護師を目標に学んでいくための学修方法を習得する科目です。チームによるプロジェクト学修とポートフォリオ作成による個人学修を並行して行うことで、学んだことが自分の中で整理されていきます。

    看護学科1年

    F.O.さん

    グループを超えてチームワークで学んだ責任感と連帯感

    プロジェクト学修では意見が出なかったり対立したり。当初は人との距離感がつかめませんでしたが、徐々に責任感が生まれ、同時に仲間との連帯感が高まりました。看護師が働く現場は他職種とのチーム連携の連続。大学で事前に経験する重要性がわかりました。

  • 看護展開論 (1年次後期)

    チーム医療のあり方や展開方法、患者事例に基づく看護記録・計画の作成など、看護を学ぶうえでベースとなる科目です。2年次の実習後にこの科目を組む大学が多いのですが、佐久大学では実習前に履修することで、実習での学びの効果を高めています。

    看護学科1年

    K.S.さん

    患者さんに寄り添うだけでなく、プロとして責任を持つ看護師に

    最善の看護とは何か? 看護の世界ではその答えを常に考え続け、看護計画を立案します。自分の意見を持つことが大切ですが、授業の3分の2はチーム学習。仲間の意見を聞きつつ、科学的根拠をもとに判断しなくてはなりません。学びの後、看護師はただ患者さんに寄り添い続けるだけでなく、あらゆる情報を患者視点から見極め、責任ある行動を取るプロフェッショナルなのだ、と考えが変わりました。

  • 家族看護論 (3年次前期)

    患者さんに向き合うことは、患者さんの家族の方々とも向き合うということ。高齢者介護、精神障がい者、病気の子どもなど、様々な看護対象者と暮らす家族への支援のあり方を学びます。

    看護学科3年

    E.W.さん

    多種多様な家族の姿を学び、視野が広がりました

    授業ではジェノグラム・エコマップの活用や様々な家族のあり方を紹介されます。自分の家族とはもちろん違いますが、世の中には家族の数だけ価値観や生活背景があるもの。そこに看護師としてどう向き合うべきかグループで議論し、自らの看護観を見つめ直します。実習では実際にいろいろな家族に出会いました。実習前にこの授業で視野を広げ、自分なりの考えを持つことができました。

  • 看護学研究 (4年次)

    3年次の実習を通じて自分が興味を持ったテーマを論文としてまとめます。4年制大学ならではの豊富な実習体験や研究ゼミを通して作成するもので、テーマが客観的な視点に基づいているか、文献や論文だけに頼るのではなく自ら体験した看護から考察できているか、論文の体裁が整っているかなど、教員から密度の濃い指導を受けることができます。最後に「看護学研究発表会」で教員や3年次生に向けて発表。評価を受けてより学びを深めます。

    看護学科4年

    Y.H.さん

    自宅で看取りができない現状とケアの必要性を考察

    「自宅で最期を迎えたい」と希望される患者さんを実習で担当。最終的に施設に入所されたのですが、「なぜ施設?」「どんな方が入所する?」と疑問を持ちました。多くの文献を参考に論理的に考えた結果、自宅で看取りができない現状がよくわかり、「施設でよかった」と思われるケアが必要だと確信しました。

実習紹介

  • 看護学科2年

    K.Y.さん

    患者さんに喜んでいただいた経験は、一生の宝物です

    「EBN*実習」で言葉が話せない患者さんを担当。何ができるのか自分なりに考え、バイタルチェックで足が冷えていることや、ご家族のお話からお風呂好きと知り、足浴をお勧めしました。すると足が温まるにつれ、無表情だった患者さんがどんどん明るい表情に。喜んでおられることがわかった瞬間、私も心から感動しました。この経験は一生忘れません。
     
    ※EBN(Evidence Based Nursing):患者さん一人ひとりの志向や価値観を尊重し、最善のエビデンス(科学的根拠)と専門的知識をもちいて判断し行う看護のこと。

  • 看護学科3年

    M.S.さん

    半年間の実習後、驚くほど成長した自分がいました

    「領域別実習」では先生方や実習指導者の見守りのもと、より主体的にケアに関わります。看護計画を立て、ケアの優先順位を考え、実施します。指導者にケア後報告をすると「ここ見た?」「なぜそのケアなの?」と問いかけがあり、視野が広がると同時に安心感がありました。実習後、知識も手技も考える力も大きく成長している自分に気付きました。

実習施設

最新医療を実践する病院や施設で、実習に取り組めます。

実習の現場となるのは、地域の拠点として高度医療を実践する総合病院や、地域に密着したリハビリテーションセンターなど。実習を通じて最新医療を体験すると同時に、自分が進みたい方向性を見定めることができます。

JA 長野厚生連

① 佐久総合病院本院
② 佐久総合病院佐久医療センター
③ 鹿教湯三才山リハビリテーションセンター 鹿教湯病院
④ 鹿教湯三才山リハビリテーションセンター 三才山病院
⑤ 浅間南麓こもろ医療センター
⑥ 北アルプス医療センターあづみ病院
⑦ 北信総合病院
㉑ 佐久総合病院老人保健施設
㉒ 佐久総合病院老人保健施設こうみ
㉓ 老人保健施設こまくさ

独立行政法人国立病院機構

⑧ 小諸高原病院
⑨ 信州上田医療センター
⑩ 東長野病院

その他

⑪ 佐久市立国保浅間総合病院
⑫ 長野市民病院
⑬ 長野県立こども病院
⑭ 千曲荘病院
⑮ 上田市立産婦人科病院
⑯ 川西赤十字病院
⑰ 東御市民病院
⑱ 丸子中央病院
⑲ 訪問看護ステーション ほのか
⑳ くろさわ病院 ケイジン訪問看護ステーション 中込